認知症について正しく知ってもらおうと、認知症患者の男性が、県内初の「大使」に任命された。
25日、県の「オレンジ大使」に任命されたのは、米沢市出身の及川昌秀さん(63)。
全国的に任命が増えている「オレンジ大使」は、認知症患者が自らの経験などを発信し、認知症への理解を深める活動をする人で、県内では及川さんが初。
(及川昌秀さん)
「苦しい時もあるとは思うがやっぱり認めてもらいたいという思いがある」
10年前に若年性アルツハイマーの診断を受けた及川さん。
認知症について広く知ってほしいと考え、米沢市の広報誌で自らの体験を伝えている。また2024年11月からは、月に一度、米沢栄養大学で認知症の患者やその家族と語り合う「オレンジカフェ」を主催している。
県は及川さんのこうした啓発活動を支援するという。