山形大学の卒業式が行われ、学生たちが巣立ちの日を迎えた。大学生活の経験を胸に、就職や進学など新たなステージへの一歩を踏み出す。
山形大学ではこの春、6つの学部と大学院をあわせて約2000人が卒業する。
このうち25日に山形市のやまぎん県民ホールで行われた卒業式には、人文社会科学部や地域教育文化学部などの卒業生が出席し、学位記が手渡された。
玉手英利学長は卒業生へ「変化を恐れず挑戦する心を持ち、自分の信じる道を歩んでほしい」とはなむけの言葉を贈った。
これに対し、人文社会科学部の吉岡凛さんが卒業生を代表し答辞を述べた。
(人文社会科学部・吉岡凛さん)
「次々と立ちはだかる困難を前に時には心が折れてしまいそうなこともあるかもしれません。しかしそうした時にこの大学生活で得た知識が、人とのつながりが、尊い経験が、私たちに前に向かう活力を与えてくれると信じている」
卒業生は4年間の大学生活を振り返り、社会人としての一歩に思いをはせていた。
(卒業生)
「無事卒業を迎えられてほっとしている。好きなことを楽しくやらせてもらった大学生活だった」
「4年間楽しいこと、大変だったことあったが、全部いい思い出になった。山形大学で4年間たくさん勉強できて良かった」
「4年間って意外と短い。その中で色々な出身の人と会えた。また何年後かに会ったりして、交流したい」
「友達や家族と離れると思うと寂しい。自分に何ができるか分からないが『やってやろう』という野心を燃やしている」
「どうなるか分からないし知り合いもいない環境に行くので緊張しているが、今まで通り努力を忘れずに、人に向き合っていきたい」
「この社会に、自分の力で貢献したい。(就職する)物流は経済活動で非常に重要な産業。国際事業とか、中国・東南アジアとのやりとりとか、自分の言語力が生かせる」
山形大学によると、就職を希望する卒業生のうち98.7%が内定し、うち県内への内定は24.2%となっている。
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