3年前の大雨で崩落した飯豊町の大巻橋の架け替え工事が報道陣に公開された。新しい橋の供用開始は2025年夏ごろを見込んでいる。
飯豊町の県道にかかる大巻橋は、特別警報が発表された2022年8月の大雨で崩落し、現在、県が国土交通省から「応急組立橋」を借り受け仮復旧した一方、新しい橋の建設を進めている。
19日、現地で報道陣向けの見学会が開かれ、工事の進み具合や今後のスケジュールを説明したほか、2台のクレーンを使って橋げたを設置する作業を公開した。
新しい大巻橋は、崩落した前の橋の南西に架けられる。
長さ34メートル・幅12メートルで、2025年夏ごろの供用開始が予定されている。
一方、大巻橋の下を流れる小白川では、連続するカーブを緩やかにする工事も並行して進められている。
(置賜総合支庁道路計画課・渡部昌孝主査)
「川の流れをスムースにすることで、流下能力を高めるという工事をしている。前回のような雨でも再度被災することがないように設計しているので安心してほしい」
小白川の流域ではこれまでに護岸の整備や川幅の拡幅・川底を深くする掘削などの工事が行われていて、2025年度中に全て完了する見通し。