耕作放棄地を整備して栽培したブドウで作った、南陽産のワインの新作がお披露目された。
南陽市は、耕作放棄地の再生に向けて2019年度から県の支援を受け、ブドウの産地である十分一山でワイン用のブドウを試験栽培している。
そのブドウを使ったワインの製造は2025年が4年目で、市内2つのワイナリーが赤と白あわせて約450本を完成させた。
十分一山の眼下にある白竜湖にちなんだ龍のデザインが目をひくラベルは、南陽高校美術部の生徒が手掛けた。
19日の販売開始を前に、18日に開かれた完成発表会では、試飲した関係者から「深い味わい」「果実の風味も強く残っている」と、上質な仕上がりを評価する声が上がっていた。
(南陽市ワインブドウ研究会・須藤孝一会長)
「ほかの地域にはなかなかない環境が整っているところで、特に若い人に参入(新規就農)してほしい」
行政の支援を受けての試験栽培は2024年度で終了し、今後はワイナリーやブドウ農家など、民間での取り組みに移行する。