県内では18日、小学校の卒業式がピークを迎えた。2024年度で休校する南陽市の中川小学校でも、6年生が学校への感謝と思い出を胸に学び舎を巣立った。
県内にある小学校・217校のうち、18日は最も多い200校で卒業式が行われた。
(リポート)
「創立151年の歴史に幕を閉じ、7人の卒業生が門出を迎えます」
このうち、2024年度で休校する南陽市の中川小学校でも最後の卒業式が行われた。
卒業生は平健司校長から1人ずつ卒業証書を受け取り、6年間の思い出と将来の夢を発表。そして家族や先生への感謝の気持ちを述べた。
「僕の小学校生活一番の思い出は運動会。赤組のみんなと一致団結し完全優勝をつかみ取った。お父さん・お母さん・家族のみんな・地域の方々、ここまで育ててくれてありがとうございました」
「将来、面白い発想力のある編集ディレクターになるために、中学校では勉強や部活はもちろん、新しいことにも挑戦していきます」
そして、校長から「人に優しく思いやりを持ち、一人ひとりを大事にする"中川愛"を持ち続け、自分の信じる道を進んでいってほしい」とはなむけの言葉が贈られた。
最後に、お世話になった担任の先生の指揮で卒業生が「旅立ちの日に」を合唱した。
卒業生はたった7人。
少ないからこそ、一緒に過ごした時間が深い絆を育んでくれた。
そして、在校生に見送られての門出。涙ぐみながらもそれぞれが笑顔で思い出が詰まった学び舎に別れを告げた。
(中川小6年・柴田倖希さん)
「教室では先生に『中学校でも頑張れよ』と言われた。うれしかった。中学校では勉強だけじゃなく、部活も増えるので頑張っていきたい」
(中川小6年・鈴木美詞さん)
「閉校と同時に卒業だと学校の方が年上なのに、同じ学年という感じがしてうれしい。また中川小学校に来て思い出も作りたい、きょうのことを忘れないようにしたい」
在校生たちは、4月から統合される赤湯小学校に通う。
県内では20日、全ての小学校で卒業式が終了する。