岩手・大船渡市の山林火災で消火活動にあたった県内の全ての緊急消防援助隊が帰還した。隊を率いた隊長たちが、現地での活動を山形市の佐藤孝弘市長に報告した。
現地での活動を報告したのは、岩手・大船渡市に派遣された山形県の緊急消防援助隊を率いた6人の隊長。
(山形市・佐藤孝弘市長)
「現場の状況は非常に過酷で、非常に命に危険が伴いながらの仕事とうかがっている。本当にお疲れさまでした」
大船渡市には、2月26日から3月16日までに県内全ての消防本部から計630人が派遣された。
このうち、山形市消防本部からは第1陣~第6陣まで102人が派遣され、三陸町綾里地区などで、地上からの消火活動や残り火・熱源がないかを確認する任務にあたったという。
報告では、「ほぼ不眠不休で消火活動をした」「地元住民の応援で頑張れた」など、過酷な現場だったことが伝えられた。
(山形市消防本部東消防署・横山健一副所長)
「一つの活動を終了しても『次の現場に行けないか』という要望があった。私たちは被災地のためにリクエストには全て応えようと出動したので頑張った」
一方、県は18日、森林管理局や林業関係団体などを集め、山林火災防止に向けた取り組みを確認した。
過去5年間、県内では空気が乾燥して風が強く吹きやすい4月・5月に最も多く発生している。
県は4月1日~5月末まで、たき火や野焼きにおける火の取り扱いへの注意など、山林火災防止に向けた活動を行う。