住友生命保険の元女性職員が、顧客から現金をだまし取っていた問題の続報。元職員は顧客に対し、消費者金融のカードを作らせて現金を不正に引き出していたことが新たにわかった。
顧客から現金をだまし取っていたのは、2025年1月まで住友生命保険山形支社の新庄支部に在籍していた50代の元女性営業職員。
17日までの会社の調査によると、元職員は2015年11月から「高金利の預金枠がある」などと顧客にうそを言い、2024年8月までに約1300万円をだまし取っていた。
また、元職員が複数の顧客に作らせた「消費者金融のカード」で現金を不正に引き出していたことも、関係者の証言で新たにわかった。
最上地域に住む女性は、「20代のころ、元職員に『カードを作るノルマがあり、5万円の手数料を払うから』と言われ作った。利用されるとは思わなかったが、数十万円を引き出されていたことが後でわかった」と話している。
元職員は、住友生命の顧客以外にも声をかけていたということで、他人名義のカードを使って不正に引き出された現金は100万円を超えるとみられている。
住友生命保険は、この元職員のカードの不正利用についても把握していて、17日、新庄警察署に対応について相談している。