サッカーJ2・モンテディオ山形は、アウェイで熊本と対戦し3対1。アクシデントがあった中、期待の大卒ルーキーの奮闘が勝利を手繰り寄せた。
前節のホーム開幕戦で4ゴールを挙げ、自慢の攻撃力を発揮した山形。連勝を目指す熊本戦でも先にチャンスを作った。
前半12分、中央で受けた國分からディサロ。巧みなトラップでディフェンスを振り切るがわずかに枠を外れる。
前節スーパーボレーを決めたディサロに「きょうもゴールを」と期待がかかるが、前半28分にアクシデントが...。
ディサロの頭に相手のスパイクが当たり出血し負傷交代に。
代わって、前節良い動きをしていた大卒ルーキーの堀金がピッチに送られる。
交代の直後、高江からのボールに走り込んだ堀金がキープしコーナーキックを獲得。
ショートコーナー、高江がファーサイドへのクロス。熊本に体を張って守られるが、最後は國分が押し込んだ。
國分・安部・西村と執念でもぎ取った3試合連続の先制点。
先制した後は、決定的チャンスを作れずにいた山形だが、後半27分、ゴールキーパー寺門のロングフィードに堀金が球際の強さを見せると、そのまま持ち込んで左足。
ゴールまであと一歩と迫る。
32分に同点に追いつかれたが、その5分後、熊本の不用意なバックパスを逃さなかった堀金。
安定感のあるポストプレーで献身的に動いていた堀金の「ストライカーの嗅覚」が勝ち越しゴールにつながった。堀金はプロ初ゴール。
さらに45分、途中出場の高橋が2試合連続のゴールを決め3対1、終盤畳みかけた山形が連勝を飾った。
(FW55・堀金峻明選手)
「一応準備はしていたが、バツ(出場不可)が出ると思っていなかったので、急いで出て緊張した。1プレー目でコーナーキックを取って得点につながった時に緊張がほぐれた。自分としてもチームとしても結果を残せてうれしい」
山形の反転攻勢がスタート。次節は3月23日、ホームで徳島と対戦する。