庄内藩や鶴岡ゆかりの刀剣や美術品を集めた展示会が、鶴岡市で開かれている。
鶴岡市の致道博物館で開かれているこの展示会は、博物館に寄贈された庄内ゆかりの美術品を紹介していて、会場には刀剣や水墨画など43点が展示されている。
このうち刀剣は、鶴岡出身の官僚で愛刀家の三矢宮松が所蔵していたものを中心に、幕末に活躍した温海出身の刀工・清人の脇指なども展示されている。
このほか庄内にゆかりがある西郷隆盛の書で、旧庄内藩の中老・菅実秀ら庄内藩士8人が鹿児島に西郷を訪ねた際に漢詩を筆で書いてもらったものも展示されていて、数十枚も書きながら1枚も書き損じなかった逸話も残されている。
(致道博物館・本間豊さん)
「近年は酒井家関係の展示が多く、ゆかりの国宝や重要文化財を展示していたが、それ以外にもいろいろな刀などがあるというところを紹介したい」
庄内の歴史や文化を新たな視点から知ることができるこの展示会は、鶴岡市の致道博物館で4月14日まで開かれている。