県内企業に山形銀行をかたる自動音声の不審電話が相次いでいる問題で、山形鉄道が約1億円の不正送金被害にあったことがわかった。
この問題は、山形銀行や山形銀行の法人向けインターネットバンキング「ネットEB」をかたる自動音声電話が県内企業に相次ぎ、複数の不正送金被害が確認されたもの。
このうち、フラワー長井線を運営する第3セクター・山形鉄道には、10日午前中に電話があり、約1億円をだまし取られた。
山形鉄道は現在、県や関係する市・町に被害を報告し、今後の対応を協議しているという。
一連の犯行は、案内に従うとフィッシングサイトに誘導され、最終的に会社情報や銀行取引に必要な情報が犯人側に知られてしまうフィッシング詐欺の一種で、その後、口座から現金を不正に引き出される被害につながる。
山形銀行は自動音声による案内を一切行っていないとして注意を呼びかけているほか、フリーダイヤルでの問い合わせに応じている。