2024年に県内で生まれた子どもの数が、前の年から大きく減り、初めて5000人を割り込んだことがわかった。県内の出生数の減少は、これで16年連続となる。
厚生労働省が27日に発表した人口動態統計によると、2024年に県内で生まれた子どもの数(出生数)は4999人で、前の年に比べて432人、率にして7.95%減った。
県内の出生数の減少は16年連続で、「出生数が5000人を割り込む」のは、比較可能な統計が残る1950年以降で初めて。
出生数の減少に歯止めがかからない要因の1つと見られているのが、「生涯未婚率」の上昇。
県内では、40年前には男女ともに2%ほどだったが、最新の5年前の調査では男性26.22%、女性13.45%と、年々上昇傾向にある。
また、県の人口は現在100万7626人で、毎月約1000人ずつ減り続けている。
2025年中に100万人を割り込むのは確実で、県は今後の対策として「若者世代の定着支援や、出産から子育てまで切れ目のない支援を強化していく」としている。