近年、県内でも地震や水害の発生が続く中、防災・減災について考えるイベントが山形市で行われた。参加者は、非常食を試食するなどして意識を高めていた。
このイベントは、近年県内でも大きな災害が発生している中、県民に防災・減災について考えてもらおうと、東根市のNPO法人が企画した。
会場となったのは、災害時の避難所としての役割を担う道の駅やまがた蔵王。
非常食の体験で紹介されたのは、炊きたてのご飯を急速乾燥させたアルファ米。お湯を入れるだけで簡単に食べられる非常食で、参加者は好きな味を選んで試食していた。
(参加者・市内から)
「何も食べるものがなかったときにありがたいと思う。こういうふうに試して食べてみて、ちょっと表示よりもお湯を多くしたほうがやわらかくておいしいかなと思った」
(参加者・東根市から)
「思っていたよりおいしいが、食べ慣れていないとすぐにこれを子どもたちが食べてくれるかちょっと心配になった。バラエティ豊かなので何度か家で試してみたいと思った」
(講師/ウェザーハート災害福祉事務所・千川原公彦代表)
「道路上には多数大きな地割れが発生している。無理をすれば通行できて帰宅はできそうだが、無理してでも帰宅しますか? 帰宅すると思った方はAを選んでください」
また、参加者は災害時の対応について、AかBかで選ぶ防災ゲームも体験し、いざという時にどう行動するか意見を出し合っていた。
(NPO法人Yamagata1・加藤清輝代表理事)
「日ごろ家庭の中で災害時にどうしようか、初期的にどういう行動をとるかあまり話していない人が多いのではないか。このイベントが家庭の中で話すきっかけの1つになればいいと思い開催した」
会場には災害時に活躍する電気自動車や、電気・水・ガスを供給できる災害支援車も展示され、参加した人たちは防災・減災への意識を高めていた。