26日の県内は、冷たい雨や雪がぱらつく1日だったが、季節は着々と春へ向かっている。山形市では「マンサク」の花が咲き始め、早めの春の便りを届けてくれている。
細長く伸びる可憐な黄色い花びら。早春に花を咲かせる「マンサク」だ。
(リポート)
「道路には雪が残りまだ冬を感じる寒さですが、よく見ると、黄色い花が春の訪れを告げています」
山形市蔵王半郷にある福祉施設・まんさくの丘には、7種類・約40本のマンサクが植えられている。
暖冬だった2024年は1月末に早くも咲いたが、2025年は、例年通り2月7日ごろから咲き始めた。
敷地内の日当たりの良い場所に植えられた4本ほどが一分咲きとなっている。
マンサクは、ほかの花に先駆けて咲くことから、「まず咲く」がなまって「マンサク」と名づけられたという説があるそう。
(まんさくの丘・志藤聡所長)
「雪の中で咲くマンサクの花は、春の訪れを一番最初に知らせてくれる花。この花を見ると春が待ち遠しくなる。ひも状の花で珍しい花の形をしているが、これはこれで見応えがある」
施設によると、マンサクは3月中旬ごろ、40本の花が咲きそろう見ごろを迎えそうだという。