寒さの中で育つことで甘みが増すといわれる庄内特産の「雪中軟白ネギ」の収穫が鶴岡市で行われている。
ハウスで栽培される「雪中軟白ネギ」は、長ネギの白根の部分を黒いシートで覆い、光を遮ることで長く食感も柔らかくなり、冬に収穫するため糖分が増し甘く育つと言われる。
JA鶴岡管内には約70軒の生産農家があり、このうち鶴岡市藤沢・瀬尾恵美さんの農業用ハウスでは、1月10日ごろから収穫が始まった。
瀬尾さんは2棟のハウスでネギを栽培していて、約1メートルに育ったものを丁寧に収穫したあと、余分な葉・皮を手や皮むき機で取り除き、約70センチの長さにそろえて出荷していた。
(すくすくやさい畑・瀬尾恵美さん)
「今シーズンは昨夏の暑さで水管理が難しかった。焼きネギでしょうゆを垂らして食べてもらったり、寒いので鍋にたくさん入れて食べてもらいたい」
JA鶴岡全体の「雪中軟白ネギ」の収穫量は例年並みの約100トンの見込みで、主に首都圏に出荷される。