米沢女子短期大学の学生たちが、十二単(じゅうにひとえ)など日本古来の装束(しょうぞく)を試着して、当時の暮らしに思いをはせる貴重な体験をした。
米沢女子短期大学では、朝廷や公家の行事をはじめ、風俗・装束など日本の文化について学ぶ集中講義「有識故実(ゆうそくこじつ)」を毎年開いている。
ことしは、国語国文学科・日本史学科の学生など計50人が受講した。
この日は代表の学生をモデルに、平安時代以降の公家男性の正装「束帯(そくたい)」や、狩りの際に着用した「狩衣(かりぎぬ)」、そして女性の正装である「十二単」といった装束について学んだ。
説明のあと、学生たちが協力して着付けや試着を体験し、幾重にも衣を重ねる着付け作業の苦労や、身につけたときの重さなどを実感していた。
(狩衣を試着した学生)
「昔の人たちはこれを着て狩りをしていたと思うと感慨深い」
(十二単を試着した学生)
「物理的な重さだけじゃなくて歴史の重みも感じる。平安独特の色使い、テンション上がると思いました」
学生たちは貴重な経験を通じて、日本古来の装束について学びを深めていた。