鶴岡市にある寺の本堂で16日、豆に当たると厄が落ちると言われる恒例の「厄除け豆まき」が行われた。
豆まきを前に僧侶たちがまず行ったのが「水行」。
雪は降らなくとも十分な寒さ。経を唱えながら全身に冷たい水を浴びて身を清めた。
鶴岡市加茂にある日蓮宗・妙定寺では、日蓮聖人が生まれた2月16日に豆まきをするのが名物行事となっていて、約150人の檀家や信徒が集まった。
商売繁盛や家内安全などを願った後、お待ちかねの豆まきが始まった。
用意された福豆は炒った大豆・300kg。五升ますを抱えた僧侶たちが豪快にまいていく。
豆まきはかつて日蓮聖人が佐渡に流された際、人々を苦しめていた悪い蛇を石を投げて退治した故事に由来していて、豆が当たると厄が落ちるとされている。
訪れた人たちは、豆に当たりながら風呂敷などを使って受け止め、中には袋いっぱいに豆を集めた家族もいた。
(子ども)
「Youtube見て予習してきた。いっぱい集めた!」
(子どもと父親)
「楽しかった! 厄除けしっかりできて良い年になると感じた」
「交通安全のお守りとして使ったり、畑にまいたり、屋根にかけたり、近所の人にも分けてあげる」
みかんやもち・お菓子なども厄除けの願いを込めながらまかれ、豆まきは約10分で終了した。