酒田市は去年7月の大雨からの復旧や復興に重点を置いた、過去最大の617億円に上る新年度の当初予算案を発表した。
酒田市によると、新年度の一般会計の当初予算案は総額617億円で、JR酒田駅前のミライニの建設に向けた建物の取得費などを盛り込んだ2020年度の575億円を超え、過去最大となった。
去年7月の大雨からの復旧・復興関連経費として約27億円に加え、物価高騰対策も盛り込んだことなどが主な要因。
7月豪雨に関わる事業のうち、被災した住宅の修理や、浸水した空き家を解体・維持する事業などには5027万円余り。
また、消防団員全員に2年をかけて配備する救命胴衣の購入費として536万円余りが計上されていて、今月21日から始まる予定の議会に提案される。
(酒田市・矢口明子市長)
「災害(復旧関連の)財源は大丈夫かなと思う。被災された方は心配だと思う。話を聞きながら進めていきたい」
また、市は2028年度までの「復旧・復興方針」を正式に策定し、ホームページで公開している。