庄内地方のグループが、1月下旬に都内で開かれる「鍋フェスティバル3連覇」をかけ、山形が誇るソウルフード「いも煮」で挑む。その意気込みを取材した。
16日、庄内町の飲食店で、グループの中心メンバー・佐藤隆一さんが「いも煮」に使う庄内産のネギを切る下準備を行っていた。
出場するのは、都内で開かれる2025年で11回目を迎える「ご当地鍋フェスティバル」。
全国の味自慢の鍋が集まり、来場者による人気投票で順位を競うイベントで、佐藤さんたちのグループが販売した「いも煮」は、前回・前々回の大会でグランプリに輝いた。
(肉菜工房鳥すず・佐藤隆一さん)
「強豪がいっぱいいたので、山形のいも煮で勝てるのかなと思ったが、グランプリでやっと山形が認められたという気持ち」
ことし3回目のグランプリを獲得すると、晴れの「殿堂入り」となる佐藤さんたちの「いも煮」。
材料を丁寧に水にさらして甘みを出すなどの工夫もしているそう。
(肉菜工房鳥すず・佐藤隆一さん)
「しょうゆを2つブレンドしている。味がまろやか・マイルドになる」
使う食材はネギ・里芋・こんにゃく・ごぼう・牛肉で、1杯800円で販売する4000食分を、共に出店する地元の仲間と手分けして準備している。
今回は、全国から17の鍋が参加する強敵ぞろいの大会だが、佐藤さんは山形の味で大会史上3団体目となる「殿堂入り」を勝ち取りたいと思っている。
(肉菜工房鳥すず・佐藤隆一さん)
「ほかより優れた食材が山形にはあるのでそれをPRして、インバウンドなどを山形に呼ぶというのもご当地グルメの使命。3連覇を目標にしているが運もあるので、運を味方にしてやっていきたい」
2025年の「ご当地鍋フェスティバル」は、1月24日~26日まで東京・代々木公園で開かれる。
佐藤さんのグループはこれまでに4回出場していて、3位・2位・1位・1位と好成績。
当初出る予定だった知人が用事で出られなくなり、「代打」で出たのがきっかけだそう。