2026年春、約20年ぶりに復活する山形大学の「教育学部」について、大学は当初の構想を変更し「教員養成課程」だけを設置すると明らかにした。
山形大学は2024年10月、現在の「地域教育文化学部」を改編し、2026年4月に「教育学部」を21年ぶりに復活させる構想を明らかにした。
この教育学部は、教員免許取得を卒業の要件とする「教員養成課程」と、免許取得を必須としないいわゆる「ゼロ免課程」を設ける方針だった。
しかし山形大学は、16日に開いた会見で、全国的な教員不足解消を目指す文部科学省の方針を踏まえ、"教員養成課程のみの設置に方針転換すること"を明らかにした。
(山形大学・玉手英利学長)
「教育は国の発展の礎になる。大学としてはしっかり教員養成をやっていくことを明確にする上で、いわゆるゼロ免課程をなくすということはそれなりの覚悟を示し、また入ってくる学生に対してそういうメッセージを伝える上で重要だと思っている」
また会見では、当初120人としていた教員養成課程の定員を145人とすることや、児童・生徒の心の問題に的確に対応できる教員を養成する「心理支援系教員養成コース」を新設することを明らかにした。