江戸時代に将軍家に献上された「寒中挽き抜きそば」が、天童市の神社に奉納された。
「寒中挽き抜きそば」は、江戸時代末期に天童の地を治めていた織田藩が将軍家に献上した特産品で、現在は毎年、市内の飲食店で冬限定で提供されている。
15日からことしのソバの提供が始まるのを前に、14日、織田信長公を祀る建勲神社にソバが奉納された。
「寒中挽き抜きそば」は、1年で最も寒さが厳しい大寒の時期に石臼で挽いたそば粉を使用する。
(リポート)
「麺が白い。のどごしよくツルっと食べられます。かむたびに口の中に甘みを感じます。おいしいです」
献上品が由来とあって、ソバ殻を丁寧に取り除いて製粉するため、通常のソバより白っぽく、上品に仕上がるのが特徴。
(天童市麺類食堂組合・矢萩長兵衛組合長)
「風味・香り・味全てが最高の状態で食べられるのが寒中挽き抜きそばの特徴。おいしいソバを多くの人から食べてもらって、全国に情報発信していきたい」
「寒中挽き抜きそば」は1月15日~2月末まで、天童市内の10の飲食店で提供される。