県内で2023年度、家庭内で虐待を受けた高齢者の数は175人で、前の年度と比べて1.5倍に増えたことが県の調査でわかった。
この調査は、「高齢者虐待防止法」に基づいて2006年度から県が毎年行っているもの。
それによると、2023年度、「家庭内で虐待を受けた高齢者」は175人で、前の年度と比べて約1.5倍に増えた。
虐待を受けた高齢者の性別は、女性が75%、男性が25%で、被害者の大半を女性が占めている。
また被害者は、75歳以上の後期高齢者が被害者全体の71%を占めた。
虐待をした人は、「息子」が最も多く、次いで「夫」、「娘」だった。
県によると、虐待をした人のうち半数は「その高齢者を主に介護していた家族」で、「その多くは介護の協力者がおらず1人だけで介護するなど、介護疲れや悩みを抱えていた」としている。