ラーメンを核とした街作りを進める南陽市が、喜多方ラーメンで知られる福島県喜多方市と相互連携協定を結んだ。ご当地ラーメンのPRを通じて、観光の振興と地域活性化を目指す。
南陽市は2016年にラーメン課を発足させ、ラーメン店を巡るカードラリーの開催など、ラーメンを産業振興や観光誘客につなげようと取り組んでいる。一方、札幌・博多と並び「日本三大ラーメン」と称される喜多方ラーメンの街・福島県喜多方市では、後継者不足などの課題解決やブランド力アップを目指し、今年4月、市役所に喜多方ラーメン課を発足させた。南陽市と喜多方市は13日、連携協定を結び、日本に2つしかないラーメン課を持つ市がタッグを組んで、それぞれの地域の活性化を図っていくことを確認した。
(南陽市・白岩孝夫市長)
「札幌・博多・喜多方。ビッグネームでありまして。その喜多方市と連携を結ぶというのは南陽市にとっては大きな弾みになる」
(喜多方市・遠藤忠一市長)
「ラーメン課は(南陽市が)先輩でありますから、先輩のご指導をいただきながら進めていきたい」
協定を結んだ後、土産用として販売されている喜多方ラーメンと赤湯からみそラーメンを試食する「食べ交わし」も行われ、両市長はそれぞれの味を堪能していた。南陽市と喜多方市は車で1時間15分ほどの距離にある。今後、イベントへの参加や人材交流などを通してそれぞれのラーメンを広くPRし、ラーメン文化の発展、観光交流の拡大を目指す考えだ。