7月の大雨で、広い範囲で浸水被害を起こした酒田市の荒瀬川の復旧改良工事について、県は12日夜の住民説明会で、2028年度までに完了する計画を示した。
12日夜、開かれた説明会には荒瀬川流域に住む住民約50人が参加した。この中で管理する県が説明した計画によると、工事は、今年7月の大雨で浸水した八幡地域を流れる荒瀬川の約13キロで、地権者の了解を得て川沿いの用地を取得しながら河道の拡幅や掘削を行う。また、範囲内の17の橋のうち、3カ所を架け替え、3カ所を撤去する方針で、工事は2028年度の完了を目指すという。住民との質疑応答は非公開で行われ、住民からは「堰堤や遊水地を新たに設けたらどうか」などの意見が出されたが、県によると、計画に大きな反対は無かったという。
(地域住民・相蘇弥さん)
「(工事は)仕方ない。あれだけの水量を抑えるには幅を広げないと。災害を二度と起こさないくらいのものにして頂けるなら(賛成)」
(庄内総合支庁河川砂防課・鷹濱潤課長)
「皆さまから頂いた意見を参考にしながら計画に活かして活きたい。なるべく早く復旧を進めたいので、一日でも早い着工に向け頑張っていきたい」
工事は、今後採択が見込まれる国の助成事業を活用しながら年明けから設計を始め、県は用地が取得できたところから工事を始めていきたいとしている。