長井市の伝統野菜「花作大根」を薬味にしてそばを味わう試食会が開かた。
「花作大根」は、長井市に江戸時代から伝わるダイコンで、長さ約15センチと一般的なものより短いのが特徴。
一度、生産が途絶えたが、伝統野菜を蘇らせようと、市内の農家・横澤芳一さんが2002年に栽培に取り組み、今では3軒の農家が年間約1トンを生産するようになった。
主に漬物に使われていた花作大根だが、その可能性を多くの人に知ってほしいと生産者たちが毎年開いているのが、そばの薬味として味わう「そばをいただく会」。
すりおろすことで強い辛みが出る特徴を生かした取り組みで、5日も招かれた行政関係者・一般の市民などがすり下ろした花作大根を絡めながら、おいしくそばを味わっていた。
(参加者)
「ワサビとは違う辛さがある。そばの楽しみ方が広がる」
「これからの時期、温かい食べ物・温かいそばにも多めに入れるとおいしいのでは」
(生産者・横澤芳一さん)
「いろんな可能性を秘めていると思う。いろんな食べ方をほかの人にも工夫してもらいながら広がっていけばうれしい」
花作大根は市内の産直施設や道の駅などで販売されていて、生産者グループは今後もさまざまな味わい方を広く発信したいと話している。