山形地方気象台は18日夜、山形市で平年より2日遅く初雪を観測したと発表した。大蔵村・西川町では今シーズン初めて雪が積もり、幹線道路では除雪車が本格稼働した。
冬型の気圧配置の影響で、県内は18日夜から19日朝にかけて多くの所で雪が降った。
山形市では18日午後8時すぎに初雪が降り、平年より2日遅く昨シーズンより7日早い観測となった。
国内有数の豪雪地・大蔵村の肘折温泉でも今シーズン初めて雪が降り、19日朝の時点で6センチの積雪を観測した。
(地元の人)
「(Q.来ましたね?)来ました、来ました(Q.こんな雪では動じない?)全然全然、当たり前の日常です」
こうした中、名物の朝市は19日朝も開かれ、雪が降る中、宿泊客と店の人が会話を弾ませていた。
(埼玉から)
「思いのほか降っているのでびっくり。酸ヶ湯と並ぶ豪雪地帯と知っていたが11月でも降るんだなと」
肘折温泉の朝市は12月10日まで開かれる。
10数人いる組合員のうち、19日に店を出したのは7人。寒さや雪が強まるにつれて店の数が少しづつ減り、温泉街は静かな冬の湯治場へと変わっていく。
(組合員の女性)
「『もうやめる』っていう人もいるし、『最後まで来る』って人もいる。(Q.あしたは?)あした(20日)は雪が止まなかったら来ない」
西川町大井沢でも今シーズン初めて2センチの積雪を観測した。
国道112号・月山道路では、鶴岡市の月山第2トンネル付近で、除雪車が稼働する様子が見られた。
酒田河川国道事務所によると、18日夜から路面がシャーベット状態や圧雪状態になり、今シーズン初めて雪を排除するグレーダー型の除雪車を稼働させた。
また、19日の県内は強く冷え込み、最低気温が肘折・大井沢で零度を下回ったほか、米沢・小国など4つの地点で今シーズンの最低を更新した。
20日は全域で晴れる見込みだが冷え込みは続き、最低気温は山形・米沢・新庄で氷点下1度が予想されている。