新庄まつりの山車の人形師が音信不通となっていた問題で、新庄山車連盟が今月開いた会合にこの人形師が出席し、「一からやり直したい」などと陳謝していたことが分かった。
この問題は、山車の人形を手掛ける野川家四代目の47歳の男性人形師が8月から音信不通となり、山車の制作に大きな影響が出たもの。
関係者によると、人形師は先月下旬、連盟の幹部らに電話で「もう一度仕事がしたい」と連絡。その後、新庄山車連盟が今月11日に開いた理事会に出席し、「一からやり直したい」などと陳謝したという。
この問題をめぐっては、20ある若連のうち一部の若連が、「来年は自分たちで作る」「他県から借りたい」などと意思表示していたが、人形師の陳謝を受け入れ協力して取り組むことを確認した。
ある若連の幹部は「理事会の決定には従うが、『陳謝して済む話ではない』と不満を口にする者もいる。持続可能な新庄まつりを模索する動きを止めてはならない」と話している。