鶴岡市では、庄内地方に冬の訪れを告げる出羽三山神社恒例の松の勧進が始まり、地区にはほら貝の音が響いた。
松の勧進は、出羽三山神社で大晦日から元日にかけて行われる最大の神事、松例祭の浄財を集めるため、毎年、行われる行事。15日は午前8時半ごろから、最高位・松聖の位上と先途の2人をはじめ10人ほどの山伏が、鶴岡市羽黒町手向地区の家々を巡り、家内安全のお札を配りながら浄財を募った。地区に響くほら貝の音で冬の訪れを感じる人も多く、住民たちは来年が良い年であるよう願いを込めながら、山伏を招き入れていた。
(住民)
「(今年は)舅と姑が亡くなって大変な1年だった。
Q来年はどういう年に?
良い年になれば良い。
Qお札に願い込めて?
そうです。明るい年になってくれれば」
松の勧進は、来月1日から鶴岡市の旧市内に入り、庄内地方に年の瀬を告げます。