来年春に卒業する高校生の就職内定率は、9月末の時点で67.1%と依然として高い水準だが、県内での就職を希望する高校生はこれまでで最も少なくなった。
山形労働局によると、9月末の時点で、来年春に卒業予定の県内の高校生のうち、就職を希望しているのは1797人。一方、企業からの求人数は5614人で、去年の同じ時期より8.1%減った。9月末時点の就職内定率は67.1%、このうち県内企業への内定率は66.3%となっていて、ともに過去3番目の高さとなっている。ただし、県内での就職を希望する高校生は1391人と、1995年の統計開始以来最も少なくなった。
県内での就職を希望する高校生が減っている理由について労働局は、県内の賃金水準が低いことが労働力の流出につながっていると分析している。