鶴岡市の菓子店で縁起物の和菓子・「切山椒」づくりが始まった。
「切山椒」はもち米に砂糖や山椒の粉を練り込んで作るそば状の餅菓子。鶴岡市内ではこの時期にそれぞれの菓子店で製造され、厄除けや子孫繁栄の縁起物として親しまれている。
鶴岡市内で約140年続く老舗菓子店・木村屋では14日から製造が始まり、職人たちが機械を使って7センチほどの長さに切り箱に詰めていった。鶴岡の「切山椒」は、明治時代に市内の菓子職人が浅草の酉の市で販売されていたものを伝えたのがルーツと言われている。
今年も去年に続き、山椒や砂糖など原料の仕入れ価格が高い状態が続いているが、価格は据え置き、1箱648円で販売する。
(木村屋・吉野真商品管理係長)
「今年も様々なことがあった。1年の厄を払い来年も良き事あれという気持ちで楽しんで召しあがって頂きたい」
木村屋の切山椒の販売は16日から直営店や県内の道の駅などで始まり、12月中旬まで1万9200箱を製造する予定。