自分が出産した赤ちゃんの遺体を捨てた死体遺棄の罪に問われている女の2回目の裁判が開かれ、弁護側は「被告の責任能力は限定的」と述べた。
死体遺棄の罪に問われているのは、愛媛県松山市の無職・上田綾乃被告(38)。
起訴状などによると、上田被告はことし3月、生まれたばかりの自分の赤ちゃんの遺体をビニール袋に入れ、東京都内から千葉・銚子市まで電車で運び、犬吠埼の駐車場から崖下に投げ捨てたとされている。
上田被告が新庄警察署に出頭して事件が発覚した。
13日に開かれた2回目の裁判で、弁護側は犯行時に上田被告が病気を患っていて、「善悪の判断が難しく心神耗弱だった」という医師の意見書を提出し、責任能力は限定的だとする証拠を説明した。
一方、検察側はこれまでの証拠だけで上田被告に「完全に責任能力がある」と主張した。
次の裁判は2025年1月で、論告求刑が行われる。