男性園長が園児に性的虐待をしたとして、去年、山形市が行政処分を行った認定こども園について。山形市は、この園による計3700万円の不正受給が「詐欺にあたる」として、13日、山形警察署に告訴状を提出した。
山形市が告訴したのは、学校法人栴檀学園が運営する山形市八日町の認定こども園・南光幼稚園の男性園長兼理事長。
山形市によると、男性園長は2019年から2022年までの4年間に、「すでに辞めた職員を在籍していると偽る」などの手口で、市の給付金を不正に多く受け取っていた。
不正受給の総額は3760万円に上る。
山形市は、園に対し不正受給した3760万円と追徴金・利息などを合わせて4770万円の返還請求をしていて、すでに全額が返還されたという。
しかし、市は「不正受給の金額が高額であること」「不正の期間が長期に渡り悪質性が高いこと」などを理由に、13日、山形警察署に詐欺容疑の告訴状を提出した。
山形市によると、告訴状はすでに受理され、今後、警察による捜査が始まる。山形市が市内の保育施設に対し刑事告訴を行ったのは今回が初めて。
南光幼稚園は、ことし3月~2025年2月まで休園中で、現在通っている園児はいない。