酒田市の本間美術館で庭園の紅葉が見ごろを迎え、訪れた人を楽しませている。
酒田市御成町にある本間美術館の庭園・通称「鶴舞園」は、江戸時代後期の1813年、当時の庄内藩主・酒井忠器(ただかた)公の休憩所として整備され、国の名勝に指定されている。
池の中島に鶴が舞い降りたことから名が付けられた庭園は、紅葉の名所としても知られ、いまがちょうど見ごろを迎えている。
猛暑の影響からことしの紅葉は例年より1週間ほど遅い10月下旬から始まり、色づきはまずまずで、常緑樹の中に映える赤や黄のコントラストはまるで小さな錦絵のようだ。
庭園とともに築造された「清遠閣」からの眺めは建物の風情と相まって格別で、同じ景色を見たであろう忠器公に思いをはせるのもまた一興。
(群馬から)
「遠野・角館と回り、ここでも紅葉が見られるというので来た。素晴らしい。広島に行ったときにも大名の別邸があったが、それに全然劣らず素晴らしい」
美術館によると、紅葉は11月下旬ごろまで楽しめるという。16日には閉館時間を遅らせてライトアップも行われる。