衆院選の県2区に立候補し、比例で復活当選した菊池大二郎氏が11日、国会に初登院した。躍進した国民民主の対応に注目が集まる中、「政局に惑わされずに地域の声を国政に届ける」と意気込みを語った。
衆議院の新たな顔ぶれを決める10月の選挙では、県2区から立候補した国民民主の菊池大二郎氏が、比例東北ブロックで復活当選した。
衆院選での比例復活は県内では10年ぶり。
(菊池大二郎氏)
「おはようございます」
午前8時すぎ、菊池氏は宿泊した国会近くのホテルから議員会館に向かった。
(菊池大二郎氏)
「これまでたくさんの方からお世話になってきょう(11日)を迎える。一人一人の顔を思い浮かべながら初登院に向かっていきたい。バッジをこの身にまとった瞬間にさらに責任の重さを改めて痛感するのではと思う」
議員会館の部屋は、週末に使用の手続きが済んだばかり。執務室のイスに腰をかけ、国政に挑む覚悟を新たにしていた。
(菊池大二郎氏)
「これまではおうかがいする方だった。奥まで入れない執務室。『大二郎がんばっていけ』というみなさんの声も宿っているような感じがして」
「当選証書を持っていって議員バッチを付けていただく。これが証明になるんでしょうね、きっと」
同じころ、国会の正門が開くと、新人議員が次々と初登院していく。
(菊池大二郎氏)
「議員会館からきのう夜出た時に、これが国会の裏なのか表なのかわからなかった」
今回の衆院選では議席数を4倍の28に増やした国民民主が大躍進。
菊池氏も多くの誕生した同期と共に初めての国政に挑む。
(支援者)
「会いに来た。頑張れ」
国会で待ち受けていたのは支援者に加え、舟山康江・芳賀道也の県選出の両参議院議員。「政治の流れを変えよう」と激励した。
(芳賀&舟山参議院議員)
「一緒に頑張りましょう」
「改めて頑張りましょう」
緊張した表情で国会議事堂へ歩みを進める菊池氏。国政に押し上げてくれた1票の重みを噛み締めていた。
(菊池大二郎氏)
「国会の目の前に立つと重厚感・歴史の重さを、責任の重さを痛感する。地元の声にこそ政策のヒントがある。それが国政に届いていない、地域の声がないがしろにされているのではないか。それが自分を奮い立たせる思い。みなさんとスクラムを組んでやっていく。そんな政治家でありたい」
衆議院が自公過半数割れとなる中、政策決定の鍵を握るとされる国民民主。
しかし菊池氏は、国政を目指した際に掲げた志「地方の目線を大事にする」と強調した。
(菊池大二郎氏)
「私は政局に惑わされずに、地に足をつけて。比例区で当選させてもらっている。より多くのみなさんの声を形にできるように仲間・先輩とともにやっていくだけ」
菊池氏が所属する委員会は決まっていないが、農業や雪・水害など地方が抱える課題解決につながる委員会への希望をすでに提出したという。
地方の思いが詰まった議員バッジを胸に、国会議員としての挑戦が始まる。