庄内浜でズワイガニをブランド化した「庄内北前ガニ」の漁が本格化し、港では盛んに水揚げが行われている。
庄内浜では、10月から底引き網漁が始まったズワイガニのうち、700グラム以上の生きたオスで足が切れていないなどの条件を満たしたものを「庄内北前ガニ」として売り出し、ブランド化を進めている。
鶴岡市の鼠ヶ関漁港では11日午後、深夜に漁に出航した船が続々と戻り、活きの良いカニを水揚げしていた。
カニは、重さごとに手際よく仕分けられた後、コンテナで市場に運ばれて行った。
漁協によると、カニは例年、年末に向けて価格が上がる傾向にあり、高い時には1キロあたり約1万5000円で取引されるという。
(漁師)
「去年から見れば少し水揚げ量が少ないが、これから寒くなればもっと揚がると思う。庄内北前ガニがブランドになってきて名前が知られてきたので、もっとみなさんに食べてもらいたい」
また、11日はまもなく漁が最盛期を迎える「ベニエビ」も水揚げされ、港が活気づいていた。
ズワイガニ漁は来年春まで続くが、庄内北前ガニとしての漁は来年1月末までで、多くは県外に出荷されるという。