県は7日の県議会常任委員会で、山形空港の滑走路延長に向け具体的な検討を進めるための素案を示した。事業費は210億円・延長するのは南側として、11月中に検討会を設置する。
山形空港の滑走路をめぐっては、これまでも県が延長に向けた検討を進めていて、現在の2000メートルから500メートル延長し、2500メートルにする計画案を出している。
延長が実現すれば、東南アジアなどからの中・長距離のチャーター便の就航が可能となり、インバウンド客の大幅な増加が期待される。
こうした中、県は7日の県議会で、具体的な検討を進めるため滑走路延長に関する素案を初めて示した。
素案では、滑走路の北側には川が流れているため、南側に延長するとしている。
これに伴い、南側にある「県道の地下化」や「家屋の移転」「サクランボ畑の補償」なども必要で、これらを含む概算の事業費を210億円と試算している。
また、庄内空港の滑走路の延長について話し合う検討会を設置することも示された。
県は滑走路延長など2つの空港の将来ビジョンを話し合う検討会を、庄内空港は19日、山形空港は20日に開催する予定。