酒田市が松山地区に整備を進めていた仮設の屋内スケートリンクについて、矢口市長は整備を中止することを明らかにした。
ことし3月末で市内の屋内スケートリンクが閉館した酒田市は、県に対し、利便性に優れた庄内空港周辺に新たな屋内リンクを整備するよう要望していた。
酒田市は、新たなスケートリンクができるまでの“つなぎ”として、仮設のスケートリンクの整備を閉校した旧松山中学校の体育館を活用する形で4月から進めてきた。
しかし、有識者会議の答申を受け、10月に県が山形市と新たなリンクの整備に向けた検討に入ったことから、酒田市は5日、仮設スケートリンクの整備中止を明らかにした。
(酒田市・矢口明子市長)
「整備の中止は大変心苦しく申し訳なく思っている。庄内空港周辺という一番良い場所を提案しても認められなかったのは、これからますます内陸偏重になるのでは」
矢口市長はこの上で、新たなスケートリンク整備などの再検討については「7月の大雨の復旧・復興を最優先したい」と語り、すぐには行わない考えを示した。