酒田市中心部に建設が計画されているビジネスホテルについて、運営会社が当初の予定より3カ月遅れの2026年12月に開業する見通しを示した。
このビジネスホテルは、酒田市の繁華街・中町の旧パイレーツビルの跡地約2500平方メートルに建設が予定されている。
運営会社の「サンフロンティアホテルマネジメント」が5日に会見を開き、建設資材の高騰などから、オープン時期を当初の予定から3カ月遅れの2026年12月とする新たな計画を示した上で、施設の概要を明らかにした。
それによると、ホテルは地上11階建てで、名称は「たびのホテルlit酒田」、客室数は173室になる予定。
(サンフロンティアホテルマネジメント・堀口智顕社長)
「最上階が温泉の大浴場、露天風呂も。鳥海山を一望でき、サウナも設置する。広く心地よい空間が生まれる」
ホテルは、庄内地方の観光や洋上風力発電をめぐる需要を見込んで建設されるが、中心市街地の活性化の「起爆剤」としても期待されていて、2023年7月には、同社と市が「街のにぎわい創出」に関する連携協定も結んでいる。
(サンフロンティアホテルマネジメント・堀口智顕社長)
「部屋も他社より広く作っているので、3割ぐらい高い宿泊料になると思う。地域の中では少し抜けた値段の設定になるのでは。朝食付き・1人1万2000円~1万5000円だと思っていただければ」
着工は2025年4月の予定で、パートやアルバイトを含む約60人の従業員は、女性を中心に地元で雇用していきたいとしている。