酒田市内の事務所などに放火した罪に問われている元消防団員の男について、検察は伐採された木に火をつけた森林法違反の罪で30日までに追起訴した。男は、30日の公判でこの追起訴分についても罪を認めた。
元酒田市消防団副分団長の田賀一稀被告は、市内の会社事務所などで起きた3件の放火の罪に問われていて、9月の初公判でこの3件の起訴内容を全て認めている。
また、検察は新たに田賀被告がことし5月5日に、市内の国有林で伐採された木に灯油をまいて火をつけ、8.4平方メートルを焼損させた「森林法違反」の罪でも30日までに追起訴した。
追起訴分が審理された30日の2回目の公判で、田賀被告は「間違いはありません」と述べ、起訴内容を認めた。
この中で検察側は、「当日は仕事が休みだったのに消防団の点検活動が入った"ストレス"と、連休が終わってしまう"憂うつ感"から犯行に及んだ」とする田賀被告の供述調書の内容を明らかにした。
検察は11月以降、別の放火事件や窃盗の罪で追起訴を予定しているという。