27日に投開票が行われた衆議院議員選挙で、酒田市西荒瀬地区に住む約690人に投票所の「入場整理券」が届いていなかったことがわかった。市が原因や投票への影響を調査している。
(酒田市選管・真嶌斉事務局長)
「このたびは多くの方に多大なるご迷惑をおかけした点についてまずもってお詫び申し上げる」
入場整理券が届いていなかったのは、酒田市西荒瀬地区の豊里・藤塚に住む一部の住民で、市によると最大で328通・688人分に上る。
27日の投票日の前に、地区の有権者から「届いていない」との連絡が寄せられていたが、市は「整理券がなくても投票できる」と説明した上で、投票日には100人以上が整理券なしで投票を済ませた。
酒田市の入場整理券は、10月11日・12日にはがき形式で4万2000枚ほどが印刷・作成され、市の職員6人が印字された「通し番号」を目視で確認した後、10月14日に郵便局に引き渡していた。
しかし、10月17日に配達を担当する郵便局員から「整理券がない地域がある」と指摘があり、市は宮海と丸沼の有権者向けに新たに330通を再発行し、発送していた。
市によると、4つの地区の「通し番号」は連続していたとみられ、紛失のほか、作成自体がされていなかった可能性もあるとみられる。
(酒田市選管・真嶌斉事務局長)
「6人がかりで通し番号の確認に丸1日、はがきの印刷に2日近くかかって出しているもの。本当に困惑している」
市は、配布されなかった原因や投票への影響について調べている。