真室川町の小学生が一子相伝の伝承野菜「甚五右ヱ門芋」を収穫した。栽培から販売まで農家の苦労を5年生が体験している。
(児童)
「せーの、やったー!」
真室川町は伝承野菜の宝庫。中でも甚五右ヱ門芋は、400年以上の歴史があるとされ、真室川あさひ小学校の子どもたちは、貴重な野菜がどのように姿を変え、食べ物になっていくのかを学んでいる。
「1株から30~40個(2キロ)穫れる」
50株の苗を植えたのは6月。一子相伝で甚五右ヱ門芋を栽培している佐藤春樹さんから、整えた畝に穴をあけ、種芋を植え付ける一連の作業を学んだ。
(児童)
「せーの、重い!」
「おいしそう! 土ついてるけどこのまま食べたい」
植えた50株の種芋は、雨の影響もさほど受けず順調に育った。
(児童)
「植えるのも大変だったし、水もいっぱいあげたから、芋もたくさん育ったから良かった」
(甚五右ヱ門芋を継承・佐藤春樹さん)
「食文化としてこの地域に残っていってほしいと思っている。伝承野菜は先祖からの大事な宝物。みんなに栽培してもらい大事にしてもらいたい」
収穫した甚五右ヱ門芋は全部で150キロ。
一部は家に持ち帰って家族で味わい、残りは小売店で販売したり、栄養価を学ぶ調理実習などを通して、学びを深める予定。