手つかずとなった「耕作放棄地」を整備してブドウの栽培に取り組んでいる南陽市で、今年の収穫作業が行われた。
南陽市の十分一山は、ブドウ栽培の適地として知られているが、高齢化や後継者不足によって耕作放棄地が増えている。
この状況に歯止めをかけようと、市は、ワイナリーなど関係者とともに耕作放棄地での試験栽培に取り組んでいて、今年、4回目の本格的な収穫シーズンを迎えた。
この日は、4つの品種のブドウをこれまでで最も多い約500キロ収穫した。
平地にある畑では高温障害が見られる中、急斜面にあるこちらの畑では風が通り、気温が上がりすぎないため、全体的に良質なブドウに仕上がったという。
(南陽市ワインブドウ研究会・須藤孝一会長)
「若い世代にどんどん傾斜地でブドウを作り始めてもらえるような実験圃場にしたいと思い今までやってきた。ブドウを作る条件と土地はいっぱいある。(希望者は)来て下さい」
収穫したブドウで作るワインは、来年3月ごろに販売される。