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【山形】事業者が「断念」発表・経産省の勧告受け「採算とれず」と判断 米沢市・栗子山風力発電 9/27

JR東日本エネルギー開発は27日、米沢市の栗子山で計画していた風力発電事業を断念すると発表した。国の勧告を受け「採算がとれない」との判断。

風力発電事業の断念は、27日、JR東日本エネルギー開発がホームページで発表し、県と米沢市に対しても松本義弘社長が直接説明した。

(米沢市・近藤洋介市長)
「JR東日本エネルギー開発の社長から、栗子山風力発電事業を取りやめる旨の表明がありました」

この事業は、米沢市の栗子山に大型風車を最大10基建設する計画で、計画地近くに生息する国の天然記念物のイヌワシへの影響が懸念されていた。
これまでに吉村知事が意見書で「中止を含めた計画の見直し」を求め、米沢市の近藤市長も「市民への説明が不十分」などとして、計画の白紙撤回を申し入れていた。

また、経済産業大臣は9月19日付けで、事業者が提出した環境影響評価の準備書に対する「勧告」を行い、複数の専門家などで構成する協議会を新たに設置し、地元住民に対し協議内容の公表と説明を十分行うよう求めていた。

今回の事業断念はこの勧告を踏まえたもので、「真摯に対応すべく精査を行ってきたが、スケジュールの大幅な遅延とコストの増大が見込まれる」として、事業の採算がとれなくなったことを理由に挙げている。

(米沢市・近藤洋介市長)
「米沢市が求めてきた風力発電事業の全面白紙撤回を受け入れたものであり、かつ地域の声を受け止めた懸命な決断だったと考えている。経済産業大臣の勧告を受けた素早い決定であり、決定の時期についても非常に適切であったと思う」

兼ねてから事業者側のイヌワシ調査の信ぴょう性を疑ってきた日本イヌワシ研究会メンバーで猛きん類専門家の今井正さんは、「準備書段階で撤退した事例は聞いたことがない。知事や米沢市長が事業のあり方を厳しく指摘し、何より地元住民の粘り強い反対活動の成果。栗子山に生息するイヌワシを守ることができて素直にうれしいし安堵している」と話している。





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