山形市が事業を進める産業団地の造成をめぐり、27日朝、官製談合の疑いで県住宅供給公社の男と建設会社社長が送検された。
官製談合防止法違反などの疑いで送検されたのは、県住宅供給公社の定住促進課調査役で天童市柏木町の伊藤健一容疑者(62)。
また、公契約関係競売入札妨害の疑いで、山形市中野にある高橋土建の社長・高橋政信容疑者(74)も送検された。
警察によると、伊藤容疑者は2023年9月、山形市から公社が委託を受けた山形北インター産業団地造成工事の建設残土運搬工事の指名競争入札において、高橋容疑者に入札金額に関する情報や参加業者の情報を漏らし、入札の公平性を害した疑いがもたれている。
(県住宅供給公社・沼澤好徳理事長)
「みなさまの信頼を損ねたこと心よりお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした」
沼澤好徳理事長は「当公社の信頼を揺るがすものとして重く受け止めている」と話し、職員に対し綱紀の保持と法令順守の徹底・業務執行体制の総点検を行う考えを明らかにした。