ジェンダーや多様性をテーマにした大学生による出前授業が小国高校で開かれた。
(大学生)「お天気キャスターはどっちのイメージある?」
(高校生)「今はどっちも」
(大学生)「今はどっちも、が多いよね」
2日に小国高校で行われたのは、ジェンダーや多様性への理解を深める出前授業。県が主催する「ユースリーダー養成講座」を受講する大学生5人が訪問し、1年生17人とグループに分かれて意見を述べ合った。
話し合いを深いものにしたのが「ジェンダーカード」。「男の子らしさや女の子らしさを求められることをどう思うか」、「性別によって選べる職業が制限されると思うか」。カードには問題を考えるきっかけにと学生たちが考えた様々な質問が書かれていて、「痩せていないとダメ?」との質問には...。
(高校生)
「いっぱい食べるほどすくすく育つので(痩せていなくても)いいと思う」
「痩せたいと思ったら自分で痩せたらいいし、強要する必要はない」
質問はなるべく「答え」が絞り込まれないよう工夫し、高校生からどんな答えを引き出したいか、何に気付いてほしいかを考えながら作ったそうだ。参加した高校生たちは自分の考えや疑問を言葉にし、他の人の考えを共有しながら、ジェンダーや多様性への理解を深めていた。
(大学生)
「大学生で試行錯誤してきた。その意図が高校生に伝わって良かった」
「人の意見を聞いて共有できるような役割を担う人材になりたい」
学生たちが作成した「ジェンダーカード」は、今後県が開くイベントでも活用される。