7月の大雨で出動した2人の警察官がパトカーごと流され死亡したことを受けて、3日、警察庁長官が現場を視察した。長官は黙とうを捧げて冥福を祈った。
警察官2人が亡くなった新庄市本合海の現場を訪れたのは警察庁の露木康浩長官。露木長官は新庄警察署で献花をした後、現場を訪れた。露木長官は黙とうを捧げて2人の冥福を祈った。
7月25日の大雨では、住民から救助を求める通報を受けた新庄警察署の佐藤颯哉巡査部長(29)と玉谷凌太巡査長(26)が新庄市本合海の福田山橋の近くへ出動してパトカーごと流され、その後死亡が確認された。死因はいずれも溺死だった。
2人が亡くなった現場では、山形県警の鈴木邦夫本部長が露木長官に近くの河川の堤防が決壊した状況のほか、水が当時どのように流れたのかや2人が発見された際の様子などを説明したという。露木長官は時々厳しい表情を浮かべながら説明に聞き入っていた。
県警本部は3日夕方、亡くなった2人の警察葬を9月17日執り行う予定と発表した。
(死亡した警察官の階級は当時のもの)