7月の大雨で甚大な被害があった山形県戸沢村蔵岡(とざわむら・くらおか)地区で、水に浸かった水田の稲刈りが1日から始まった。
1日稲刈りをしたのは、戸沢村蔵岡地区の中村健一さん。
蔵岡地区では7月の大雨で最上川が氾濫し、住宅や水田の多くが水に浸かった。
収穫を間近に控えていた、もち米「ヒメノモチ」の水田も浸水の被害を受けたが、何とか持ちこたえ無事に稲穂が実り1日の収穫を迎えた。
ただし蔵岡地区では、ほとんどの農家で稲刈り機が水没し使えなくなった。
そんな中、大雨の日にちょうど整備に出していた中村さんの稲刈り機など数台だけが無事だったことから、中村さんは稲刈りできず困っている近所の農家の稲も一緒に刈り取ることにしたという。
(中村健一さん)
「ウチで(稲刈り)やるよと皆と相談した。先祖からの財産をこれからもやっていきたいなと思っている」
(中村さんに稲刈りをしてもらった横山博さん)
「半分諦めていたものが、稲刈りをできる喜び、本当にうれしい」
蔵岡地区のヒメノモチの収穫は今月いっぱい続く。