28日、村山市内の小学校で特別な給食が提供された。「天然の冷蔵庫」と呼ばれる雪を使った冷蔵施設「雪室」で1年間保存された「つや姫」を子どもたちが味わった。
村山市は、市内にある雪を使った冷蔵施設「雪室」で1年間保存した「雪室米のつや姫」を、28日、市内全ての小学校に学校給食として提供した。
このうち、富並小学校でも、児童24人が「雪室米のつや姫」のご飯を味わった。
(2年生・本間友結さん)
「モチみたいにもちもちで、甘いというかとってもおいしい。」
(村山市教育委員会学校教育課・金谷洋行庶務主査)
「(Qなぜ小学校の給食に?)なかなか普段、口にすることがない。同じコメではあるが、雪室米というのがどういったものなのか、実際に体験してもらいたくて企画した」
「雪室」は、冬の間に降り積もった雪を特殊な倉庫で貯蔵することで、食料を低温で保存することができる天然の冷蔵庫。
村山市には、本州最大級の雪室があり、2011年からつや姫の保管に活用している。
室温約5度、湿度75%に保てることから、通常の倉庫での保管と比べ、新米に近い食味と香りが維持できるという。
(6年生・加藤優羽さん)
「(いつもと)全然違う。甘いしもちもちしておいしい。また食べたい。」
1年間保存された村山産の「雪室米のつや姫」は、11月に県内や関西方面に向け出荷される予定。